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【体験談】中小企業診断士試験合格後1年間でやったことまとめ

こんにちは、企業内診断士のヨシローです。

中小企業診断士試験、合格おめでとうございます。 努力が実を結び、今は喜びと期待で胸がいっぱいではないでしょうか。同時に、以下のような「これから診断士としてどう活動していけばいいんだろう?」「実務補習って?」「副業はできるの?」といった疑問や不安も感じているかもしれません。

この記事では、中小企業診断士に合格してから半年間、私が実際にどのようなことを考え、行動し、何を感じたのか、リアルな体験談をお伝えします。

この記事を読むことで、合格直後の方や、これから診断士としての活動を考えている方が、少しでも具体的なイメージを持つためのヒントになれば幸いです。

目次

合格直後に感じていたこと

まずは合格直後に私が感じていたことを共有させてください。

合格の喜びも束の間、「さて、これからどうしようか」という大きな壁にぶつかりました。

というのも、私は1次試験を通信講座で、2次試験は完全に独学で突破したため、合格した時点では周りに知り合いの診断士が一人もいなかったのです。右も左も分からない状態で、どうやって診断士としての一歩を踏み出せばいいのか?と本気で悩みました。

当時の目標は、「数年以内に、診断士としてコンサルティング案件を獲得できるようになりたい」というものでした。まずは、実務補習・実務従事で実務ポイントを15ポイント獲得し、診断士登録を済ませることを目標としました。

しかし、これまでのキャリアは研究開発。コンサルティングとは全く異なる分野で働いてきたため、以下のような不安でいっぱいでした。

  • 実務補習や実務従事で、自分は役に立てるのだろうか?(他の方についていけるか?)
  • 本業と両立しながら、登録に必要な15ポイント(※実務ポイント)を獲得できるのだろうか?

この1年間で取り組んだ具体的な行動

手探り状態ではありましたが、とにかく動いてみようと決意し、この1年間で以下のことに取り組みました。

人脈づくり

合格直後は知り合いがゼロだったため、意識的に人脈作りに取り組みました。具体的には、以下のような活動に参加しました。

受験生支援団体での活動(タキプロ)

中小企業診断士には複数の受験生支援団体が存在します。私は診断士受験生の際に、口述試験対策で複数の受験生支援団体にお世話になっていたため、合格したら今後は支援したいと思っていました。

各支援団体では、規模、活動内容、負荷に違いがありましたので、私は自分の状況に合いそうなタキプロを選び活動していきました。この支援団体での活動を通じて、同じ診断士1年目の仲間や先輩診断士との交流を深め、診断士に関する情報交換ができました

このような支援団体に属すると、診断士の顔見知りが増え、どの会合にいって知り合いが数名おり、安心して活動の幅を広げられました。引っ込み思案な私としては、知り合いがいるだけで本当にありがたかったですね。

各種懇親会・交流会への参加

診断士協会主催のものや、有志の交流会など、様々な集まりに顔を出してみました。

企業内診断士のため、懇親会・交流会の参加は負荷がそれなりにありましたが、これまでとは異なる業種・職種の方々と関われました。自分の世界が1年前に比べ非常に広がり、より多角的に物事を考えられるようになりました。

懇親会のみの関係では、現時点ではお知り合いになる程度の方が多いので、人脈とまではいっていないような感覚です。それでも、懇親会での情報交換は大変有意義だったと感じています。

実務補習・実務従事

登録に必要な実務ポイントを獲得するために、実務補習と実務従事の両方に参加してみることにしました。どちらか一方を選ぶのではなく、両方やってみた結果、それぞれに良さがあると感じています。

実務補習

中小企業診断協会が実施するもので、将来的に協会での活動(研究会や人脈作りなど)を視野に入れている方には特におすすめです。指導員や他の参加者との繋がりができ、診断士としてのネットワーク構築の第一歩になります。

私の場合、現職がコンサルでなく、知り合いに事業者様もいない状況でした。仕事を獲得するには、協会からお仕事をいただくことになりそうなので、実務補習に参加しておいてよかったなと思っています。

民間開催の実務従事(有償)

様々な企業や団体が実施しており、土日開催のものや、比較的安価なものもあります。協会での活動にそれほど重きを置いていない方や、スケジュールを柔軟に調整したい方には良い選択肢だと思います。

私は15日間全て実務補習だと平日の稼働が多いことから、実務補習と土日開催の実務従事のハイブリッドで、15ポイントを獲得しました。

知り合いの実務従事

もし個人的に診断業務の伝手がある方は、その企業からポイントをいただくという方法もあります。ただ、いずれにしても、診断士としてのネットワークを広げ、他の診断士から刺激を受けるという意味で、集合形式のリアルな実務補習・実務従事に参加するメリットは大きいと感じました。

実際に参加してみて、中小企業の経営者の方々が抱えるリアルな課題(資金繰りの厳しさ、深刻な人手不足、ノウハウ不足など)を肌で感じることができ、非常に貴重な経験となりました。座学だけでは得られない、現場の厳しさや活気、そして診断士として貢献できる可能性を実感しました。

知識・スキルアップ

合格後も一定の知識習得やスキルアップに取り組みました。

中小企業支援の実務知識

実務補習や実務従事に参加するにあたり、事前に担当する企業の業種や課題に合わせて、関連分野の知識をインプットするように心がけました。

特に、診断士の基礎ともいえる財務分析や、近年重要性が増しているWebマーケティングの知識などは、改めて書籍やWebサイトで学び直しました。

付け焼き刃ではありましたが、少しでも事前知識があることで、事業者様への提案の質が格段に上がったと感じています。

ブログの執筆

中小企業診断士試験やその後の活動に関して、私自身の経験をもとに本ブログで発信しています。自分のペースでゆっくりと、書きたい内容があった際に執筆しています。

ブログ執筆には、Webサイト立ち上げの知識も必要になるので、今後の事業者様支援でも役に立ちそうな印象です。

やってよかったこと

この一年間を振り返って、特に「やってよかった!」と感じていることは以下の3つです。

受験生支援団体(タキプロ)での活動

1年間を通じた、受験生支援団体での活動は大きな財産となりました。同じ診断士1年目の仲間との出会いにより、情報交換はもちろん、診断士活動のモチベーション維持にも繋がっています。受験生支援を通じたスキルアップもでき、診断士活動の大きな土台となっています。具体的には、以下の4点です。

  • 受験生支援をチームで行うことで、信頼できる診断士の仲間ができたこと
  • 懇親会を通じて、診断士界隈の情報を収集できたこと
  • セミナー事務局を通じて、イベント開催の運営実務を体験できたこと
  • 勉強会でのファシリテーション能力を磨くことができたこと

実務補習・実務従事への参加

中小企業の現場を理解できただけでなく、診断報告書の作成プロセスを通じて、診断士としての基礎スキルを実践的に学べました。何より、少しずつ「自分にもできるかもしれない」という自信につながりました。特に以下のポイントが印象に残っています

  • 実際の経営者へのヒアリング・提案を通じて、「机上の勉強」と「現場の感覚」の違いを実感できたこと
  • 報告書作成にあたり、チームメンバーと議論を重ねる中で、論点の整理力や提案力を鍛えられたこと
  • 現場での提案内容に経営者が共感してくれた経験が、自信を持つきっかけになったこと

早めにブログ発信を始めたこと

まだまだ拙い内容ですが、学んだことや考えたことを文章でアウトプットする練習になっています。自分の思考が整理されますし、将来的に情報発信で誰かの役に立てる可能性も感じています。例えば、以下の4点です。

  • 記事を書く過程で、自分の理解が浅い部分に気づき、再学習する機会になったこと
  • ブログ閲覧者(発信対象者)を意識することで、診断士の仕事である”執筆”がどういうものなのか体験できました。
  • 実際に閲覧されることで、自分の経験が誰かの役に立つと小さな成功体験を得られたこと
  • Webサイト運営に関する知識が得られたこと

やらなくてよかったこと・反省点

一方で、「これは少しやりすぎたかな」「もっとこうしておけばよかった」という反省点もあります。

無理に交流を増やしすぎたこと

人脈を広げたい一心で、様々な懇親会や交流会に積極的に顔を出しました。しかし、結果的にその後も継続的なお付き合いに繋がる方は限られています。

元々、私が初対面の方と積極的にコミュニケーションを取るのが得意ではないタイプということもあり、多くの会に参加することが、時間的にも精神的にも少し負担になってしまった感は否めません。

量より質、自分に合った交流の仕方を見つけることが大切だと感じました。

自己投資(読書・研修)が不足していたこと

合格して少し気が緩んだのか、正直なところ、受験生時代に比べて勉強時間が減ってしまいました。

特に、診断士にとって必須スキルである財務・会計の知識は、常にアップデートしていく必要があると痛感しています。

実務に追われるだけでなく、意識的に読書や研修の時間を確保し、自己投資を継続するべきだったと反省しています。

これから診断士として目指す方向

まだまだ診断士としては駆け出しですが、これからの活動について、以下のように考えています。

自分の強みをどう活かしていくか

協会活動などを通じて、様々な分野で活躍されている診断士の方々と積極的にお話し、多様な働き方を知ることから始めたいと思っています。

その中で、自分のこれまでの経験(研究開発)や興味関心(例:製造業の事業者様支援、脱炭素関係、Webマーケティングなど)と、中小企業のニーズを結びつけられるような、自分ならではの強みを見つけ出し、具体的な支援メニューを構築していきたいです。

次の一年間で取り組みたいこと

診断士登録も済ませたため、少しずつ具体的な実務に携わってきたいと思っています。

中小企業診断協会での活動

研究会や部活動に参加することで、専門分野の知識を深め、さらに人脈を広げたいと考えています。まずは協会での活動を通じて、私のことを知ってもらえるように動いていきたいです。

実際の案件への挑戦

協会活動を通じて、少しずつ実際のコンサルティング案件にも関わっていきたいです。もし案件がないようでしたら、診断協会の実務従事(有償)でもいいので、とにかく現場に出続け、コンサルティング能力を日々研鑽と思っています。

まとめ

中小企業診断士になってからの一年間は、新しいことへの挑戦の連続で、正直なところ、かなり忙しかったというのが率直な感想です。しかし、それ以上に充実感と学びの多い、刺激的な期間でした。

この記事を読んでくださっている皆さんも、今は期待と不安が入り混じっているかもしれません。でも、焦る必要はありません。大切なのは、周りと比べるのではなく、ご自身のペースで、一歩ずつ前に進んでいくことだと思います。

資格は、取ってからが本当のスタートです。せっかく掴んだ中小企業診断士という資格を活かすために、まずは積極的に行動を起こしてみることをお勧めします。実務補習、交流会、勉強会、情報発信…どんな小さな一歩でも、きっと未来に繋がっていくはずです。

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この記事を書いた人

R5年中小企業診断士試験ストレート合格者|2024年度中に中小企業診断士登録予定|当面は企業内診断士として活動|タキプロ15期として活動中|中小企業診断士試験受験生の支援のためブログを開設|診断士試験合格後のイメージを伝えるため診断士活動もブログ内で発信しています

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