中小企業診断士1次試験の直前期に差し掛かった受験生の皆さん、こんにちは。企業内診断士(登録予定)のヨシローです。
試験まであと僅かとなり、不安や焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、この時期こそが合格への重要な踏み台となります。
本記事では、私自身の受験経験を踏まえ、合格可能性を少しでも上げるため、1次試験直前期にやるべき具体的な対策をお伝えします。
1次試験のラストスパートを駆け抜けましょう!
1次試験直前期の重要性
この時期には、試験直前の不安や緊張は感じ、勉強が手につかないことがあります。また、本業や家事・育児などの繁忙期と被り、上手く勉強に時間を当てられなかった方もいると思います。
それでも1次試験までの残り少ない時間を活用して、少しでも合格可能性を高めていきましょう。
下図は、皆さんご存じの学習曲線になります。学習時間に対して実力は、”実際の曲線”のように、伸びていきます。
そのため、この直前期に少しでも勉強をすると、一気に実力が上がる可能性が高いです。実際に、私が診断士試験を受けていた時は、試験直前に各科目の全体像やつながりを意識でき、頭の中にすっと入っていくような感覚がありました。
ぜひ最後まで諦めずに勉強を継続していきましょう。
また、勉強面以外でもしっかりと準備し、万全の状態で受験することで合格可能性が少しでも高められます。そこで、勉強面とそれ以外の準備について、以下二つを紹介していきます。
- 試験勉強のラストスパート・最終確認
- 当日に向けた勉強以外の準備
試験勉強のラストスパート・最終確認
時間のない1次試験の直前期に、勉強面で注力すべき4点を挙げていきます。
- 苦手分野の集中的な復習
- 直近の過去問演習
- 暗記系科目の演習
- 理論系科目の公式整理
苦手分野の集中的な復習
直前期では、とにかく苦手分野に注力して勉強しましょう。
昨年受けた感想としては、本番までに苦手だと思っていた科目であっても、易化した年にあたれば思いのほか点数が取れました。
一方でどうにもならないのが、苦手科目での足切りです。中小企業診断士1次試験は40点の足切りがあります。例年、各科目問題の難易度が変動しますが、難化した問題でも足切りにならないことが重要です。
過去問やテキストで苦手な分野の復習を徹底して行いましょう。
直近の過去問演習
直近3年分の過去問で、不得意な問題を中心に演習・復習しましょう。
中小企業診断士の1次試験では、多少トレンドがあり、直近の試験問題の類題が出題される傾向があります。
実際に、私が受験した令和5年の試験では、財務・会計の第21問で”サステナブル成長率”について出題されましたが、その前年の令和4年にも、財務・会計の第17問にサステナブル成長率に関する問題がありました。
ただし、令和4年では、”サステナブル成長率(内部留保のみを事業に投資した場合の純資産の成長率)”と定義の記載がありましたが、令和5年にはその記載がなくなっていました。
私はサステナブル成長率について復習ができておらず、試験当日に単語の意味が全く分からずに解けませんでした。。。
このような事態にならないように、しっかりと過去問演習で、新しい・知らない単語を確認しておきましょう。
暗記系科目の演習
直前期に点数をあげるために、暗記系科目に取り組むことが重要です。
具体的には、経営法務、経営情報システム、中小企業政策を演習し、少しでも知識をつけるべきです。
私の場合は、過去問や問題集に付箋をつけて何周も解いていました(下図)。
ルールは、以下の3つになっており、付箋(横)を重点的に何周も回していました。
- 付箋(横):暗記しきれていない問題
- 付箋(縦):暗記したが、一応試験前に確認したい問題
- 付箋なし:暗記しているため、復習不要
同じ方法でなくても問題ないですが、苦手な問題だけをとくにく復習することをおすすめします。
理論系科目の公式整理
理論系科目は直前期に演習しても、点数が伸びにくいのが正直なところです。
ただし、1次試験の科目では公式を暗記しておけば、解ける問題が多く存在しますので、公式を一覧でまとめておくと試験直前に確認できるのでおすすめです。
私の場合、財務・会計の経営分析関係の公式暗記が苦手だったので、重点的に復習をしていました。試験当日は直前まで公式を見ておき、開始直後に忘れやすい公式をメモしていました。どうしても覚えられない公式がある方は、ぜひやってみてください。
当日に向けた勉強以外の準備
試験当日の過ごし方も、試験合格には重要なポイントになります。各科目冷静に受験できるようしっかりと準備しましょう。
試験当日のスケジュール管理
まずは試験当日のスケジュールを確認しましょう。入室は8時50分からでき、第1時限の受験者は、試験開始30分前までに入室しなければならないので、注意してください。
月日 | 時間 | 科目 |
---|---|---|
8月3日(土) | 9:50 ~ 10:50 / 60分 | 経済学・経済政策 |
11:30 ~ 12:30 / 60分 | 財務・会計 | |
13:30 ~ 15:00 / 90分 | 企業経営理論 | |
15:40 ~ 17:10 / 90分 | 運営管理 | |
8月4日(日) | 9:50 ~ 10:50 / 60分 | 経営法務 |
11:30 ~ 12:30 / 60分 | 経営情報システム | |
13:30 ~ 15:00 / 90分 | 中小企業経営・中小企業政策 |
試験のスケジュールの中で、特に休み時間やお昼ご飯の取り方がが重要になります。
各科目40分程度の休み時間がありますので、その間、どのように過ごすか考えておくようにしてください。多くの方はテキストやファイナルペーパーを持参し、復習に時間を使っていました。
また、お昼ご飯の取り方も重要です。お昼ご飯で炭水化物をしっかり食べると、試験中に睡魔に襲われます。模試や本試験を受験した経験がない方は、食事のとり方をよく考えておいた方がよいです。
私はinゼリーやカロリーメイトなどを食べ、合間の休みにはチョコレートを食べて、しっかりと頭が働くように工夫をしていましたね。
当日はSNSの閲覧は控えることをおすすめします。合間の休み時間に閲覧すると、”結構解けた!”などの感想が投稿されており、心が乱されます。閲覧は控え、次の科目に向けた準備に集中しましょう。
持ち物の確認
当日の持ち物は大きく3つです。早めに準備を進めるようにしましょう。
- 受験票・写真票
- 筆記用具等
- 写真が貼られている本人確認書類
忘れやすい箇所として、写真、時計の二つがあります。
写真
受験票・写真票では、証明写真用によく撮影する写真(4.5mm×3.5mm)の貼付が必要になります。
当日、慌てて探すと試験時間に間に合わなくなる可能性もあるので、早めに撮影し受験票・写真票に添付しましょう。
時計
試験当日は部屋が広く、時計が見えないこともあります。必ず自身で時計を持っていきましょう。
ただし、Apple Watchなどのウェアラブル端末は持参できないので、注意してください。
試験会場へのアクセス方法の確認
今一度、試験会場へのアクセス方法を確認しましょう。
多くの方が普段慣れていない場所で受験すると思います。特に交通手段を確認し、電車の乗り換えがスムーズにできるか確認しておきましょう。
また、乗り換えがスムーズに出来なかったり、間違った電車に乗ってしまうことも想定して、試験会場には予定到着時刻の30分前には、到着できるようにしておくと良いです。
睡眠と体調管理の重要性
最後に、なんといっても体調管理です。前日は、普段と同じような生活リズムで寝るよう心がけましょう。
また、直前期は飲み会なども我慢して、風邪やコロナなどをもらわないように細心の注意を払い、万全の状態で試験に臨みましょう!
まとめ
本業や家事・育児で時間がない中、大変だと思います。重要なポイントに絞って、できるところからはじめていきましょう。
また、勉強や準備をしつつも、よく休んで当日万全の状態で受験しましょう。
皆さんが1次試験を合格できることをお祈りしています!
コメント